今回は肩パットを省き、芯地や裏地を極力省いた
アンコンジャケット&パンツの出来上がりを掲載させて
頂きます。
英語ではunconstructed jacketと呼ばれ、
通常のお仕立てよりも少しカジュアルで軽快性のある装いが特徴です。
身返しと呼ばれる内ポケットの辺りまで表地を
施し、ほぼ一枚仕立てになります。
肩パットも無く折り畳んでスーツケース等に入れて
持ち歩くのも可能なので旅行や出張にも便利です。
写真の服はライトブラウンの生地に
スラントポケット、パンツはチャコールグレーの
チェック柄で肉厚のある生地ながら
シャープな印象が特徴的です。
テーラードながらカジュアル感や動き易さをお求めの方にも
お奨めの服装でございます。
本日は打ち込みのしっかりした生地を使った
スーツが完成しましたので掲載させて頂きます。
発色もチャコールグレーをベースにバーズアイの織り柄
で少し離れて見ると無地にも見えます、
最近では珍しい位かなり良い打ち込みの生地なので
最初は硬すぎるかなという印象を受けますが
そこは英国の生地らしい着て行く間に体に馴染んで
良い塩梅になってくるでしょう。
またハンドによる柔らかいお仕立てを施しております
ので見た目よりも動き易く着て頂けます。
テーラーラトではこのような柔硬を併せ持ち、
リラックスできるような服作りも得意としております。
夏用3ピーススーツができあがりました。
アズーロと呼ばれる冴えた濃紺に水色の
ウインドウペンがとても爽やかで夏には
見ている方にも涼しげな印象を与えるでしょう。
更にストレッチ性のある生地なのでタイト目でありながら
動きに良く追従しますのでより快適に
お召し頂けると思います。
盛夏では実際には2ピースでお召し頂く事と思いますが
秋にかけて少し涼しくなってからは3ピースとして
お召し頂けますので比較的長い期間着用して頂けるでしょう。
白蝶貝のボタンもご依頼主のお好みによりますが
とても良い雰囲気を出していますね。
これからは少し華やかな発色の濃紺も
出回るような気もしますが皆さんは如何でしょうか。