街中等のお出かけに気軽に着ていただける
ジャケットを製作させて頂きました。
使用しました生地はイタリアのアニオナ社製で、
ライトブラウンをベースに濃淡のネップが入ったりして
無地ながら味わい深い表情になっています。
いわゆる和風ぽい感じもするのですが日本人の感覚には
落ち着いた感じで馴染み易いかと思います。
シルエットはお好みがややユッタリ目でしたが
ウエストのシェイプをやや上目に持ってくる事で
スッキリとしさせて中にセーター等を着て頂いても
動き易くて軽い着心地になっております。
生地もやや薄手なので春先までご着用頂けるでしょう、
お出かけのジャケットとして長年ご愛用頂ければ
幸いでございます。
明けましておめでとうございます、
本年もどうぞ宜しくお願い申し上げます。
今年の第一弾は近年人気が除序に復活してまいりました衿付きベストの3ピーススーツを掲載させて頂きます。
スタイルの見た目としては
衿付きベストに上着を着ると少し重厚感が出ます、
更に上着の衿巾もやや広くして全体のバランス感も
取るようにしました。
日本ではこのようなスタイルは明治時代に良く見られました。
去年に大河ドラマで放映していました八重の桜の中で
同志社の設立者の新島襄がよく着用していたのが印象的です。
特に当時は学校の先生方はよくこのようなスーツを
着用されていたようですが、何か知性的な威厳
を感じるのは私だけでしょうか?
ご注文頂いた方も学校の先生なのでご職業柄良く
お似合いと思います。
また写真には写っていませんが3ピーススーツには
サスペンダーを使用される事もお奨めです、
理由としてはパンツの股上を深くしてベストの
丈をやや短くすると全体のバランスポイントが上目に
なるので格好良く写りますと
同時にパンツの安定感も良くなります。
イタリアでは最大の毛織物産地ビエラ地方の
代表的な服地メーカードラゴ社は
スーパー130's以上の細番手を得意としています。
主に今回掲載させて頂きましたバンチ見本は
スーパー130's~スーパー150'sのスーツ地を中心
になりますが一般的には糸の番手が大きくなるほど
糸が細くなりお値段も高価になってきます。
その反面奥深い発色ときめ細かな風合いが出ており
最新のナノテクノロジーを駆使してウールの質感を変えずに
防湿、防シワ、撥水効果を生地に与え、
双糸にする事によって多湿な気候にも対応しております。
またドラゴ社はスーパー130's以上の生地に於いては
世界の7割を生産しており英国やイタリア等の著名な
服地メーカーにも供給しております。
その為に直接ドラゴ社が提供しているスーツ地は
非常にコストパフォーマンスに優れています、
中でもスーパー150'sのATLANTEは生地の張りがあり
細番手のヌメリ感や光沢感を最大限に引き出しています。
これらの良さを認められてとりわけ
ヨーロッパのテーラーの間では評価も高く
ドラゴ社の代表的な物作りとなっています。