夏と冬の間に向いた(合物と呼んでいます)生地を使い
お仕立てしました。
60年代から80年代にテーラーの生地では良く見られた
ドーメルのトニックというモヘア入りの硬くて非常に丈夫な
生地の似織りで、これからの冬の終わりから
夏前にかけてベストシーズンとなる生地です。
糸は太い目のモヘア混を使っていますので
張りも強く、少々荒く着ても型崩れし難く
長期間美しい張りを保ち続けます。
このような質実剛健な利点も持ち合わせている為に
当時のテーラーではお米のような感覚で
どこのお店にもストックしてあったそうです。
また3枚目の画像は立体的な写真が撮れました、
近年このような生地が少なくなって来たのは
残念ですが
当店にはもう少しストックがあります。
2011年1月18日(水)は所要の為、臨時休業させて頂きます、
ご不便お掛けしますが宜しくお願い致します。
明けましておめでとうございます、
本年もどうぞ宜しくお願い致します。
昨年の末に完成しましたコートです、
テーラーでは最もポピュラーなチェスターコートですが
ヘビーウェイトのフランネル(英国マーチンソン社製)
を使い、ナチュラルな絞り気味のウエストと裾は軽快な動きの7部丈で引き締まった印象のコートに仕上げました。
また肩周りと胸周りは極力薄い肩パットで、軽くて動き易く
下にセーター等を着ても使って頂き易いように手を込めました。
テーラー・ラトではこのような日常的にお使い頂き易い
服もお奨めさせて頂いています。