遠目で見ると無地に近くて、近くで見ると柄が見える
スーツが出来上がりました。
このような生地をシャドウストライプと呼んでいます
が無地でも柄物でもないところが面白くて、
最近はお問い合わせが増えてきました。
生地はゼニアの清涼素材クールエフェクトを
使っております、写真のお仕立ては
ラトのフルオーダーベーシック(http://www.tailor-lato.com/ja/item/1/)でお受けしました、2枚目の写真は美しい上衿の登りと
ラペルのロール感も見ていただけます。
このスーツのオーナーは恰幅の良い方ですが
スマートに仕上るように型紙を操作しました。
ラトではマシーンのお仕立てに於いても
100%着る方の型紙を作り、それを元に
縫製側にも細かく指示を出しますので
良い着心地を得られながら
様々な体型にも格好良く着て頂けます。
スコットランドの老舗商社、ホーランドシェリーグループ
(イネス・チェンバース)のブックサンプル
の中から初夏から秋にかけてお奨めの生地を載せてみました。
ネーミングの通り通気性を重視した作りで
サラッとした手触りに張りを持たせています、
強撚糸を使って糸の目を荒くする事により
夏に向いた生地に仕上がっています。
またもう一つの特徴は明るめの色柄です、
これまで英国生地と言えばダーク系のものが中心でしたが
非常に軽快感があって発色も夏にピッタリと思えます。
柄物のお奨めはストライプ系で豊富な柄数が
揃っています、
その中でもお奨めは間隔が狭めのピンストライプ
で繊細の線が軽快感を更に出している所に
興味を惹かれます。
また無地系もブルー系、茶系、ベージュ系、グリーン系
等軽やかな素材感をだしたものも良いですね、
どれも目移りしてしまいそうなサンプルでした。
先日リネンジャケットの仮縫いでフィッテイングを
させて頂きました。
生地は味わい深いサンドペッパー風のアイリッシュリネンを
使いスタイリッシュな仕上げにさせて頂きます。
表も裏地も全てリネンを使い、強度が要求される部分は
方倒し(合わせた生地を片側に倒し込んで縫う方法)
の方法で職人が縫い上げます。
これから節電の夏も予想されますので室内のクーラーの
設定温度も高めで大変かと思いますが、
このリネンのジャケットまたはスーツなら
使っている素材全てリネンなので高い温度、湿度
でも清涼性抜群で、仮に汗を大量にかいても
型崩れなくご家庭の洗濯機で丸洗いして頂けます。
また水洗いを繰り返す内に程よい柔らかさが
出てきて良い味わい服に変わって行く
楽しみもありますよ、
暑い時にはリネンのシャツにリネンのジャケットまたはスーツ
がウールに替わるラトからのお奨めのスタイル
です。
参考URL http://www.tailor-lato.com/ja/item/6/