スーツのゆとり具合や着ていて気になるポイントは
年齢や人によって様々なようです。
今回のスーツは特に腕周りや肩周りが動かしやすい事がご要望でした。
お客様は以前からのリピーターでしたがよりアームホールや
身頃に改良を加えていきました。
またパンツの巾も広げて全体的にはゆったり目の装いになります。
スーツのシルエットはそこそこに着心地重視になってくるでしょうか、
相対的に私も含め年齢が上がるほどこのようなお好みが増えてくるようにも思えますが仕立て屋としましては着る方それぞれに合わせて
調整させて頂く事も仕事の一つになります。
ライトグレーのアイリッシュリネンを裁断しました。
今回はウール地と違い明るい発色で表側に映らないように
チョークではなく鉛筆を使用しております。
やや汚れが目立つ反面、汗や水分も洗い落としやすく
堅牢な性質はメリットになります。
特に日本の暑い夏はこの辺りが重宝されるのではないでしょうか?
画像2枚目は袖の膨らみをいせ込みとうい手法で付けております、
主に肩先部を自然な形で覆う形状ですが滑らかな着心地とシルエットにも影響してきます。
会社のパンフレットに掲載されるためのスーツをご依頼いただきました。
夏用なので通気性の良いフレスコ地にウィンドウペンの柄
を組み合わせております。
これで数着目のご注文になりましたが
普段はジムでトレーニングされているようなのでご体型の変化と
生地の性質に合わせて今回も色々と調整を加え行きました、
ウエイトトレーニングされる方は特に肩周り腕周りが
変化される事が多いように見受けられます。
この辺りは仕立て屋にとっては難易度が高いのですが
経験値による調整と熟練職人の連携で端正な装いになりました。
今後も快適な装いと素晴らしいパンフレットが出来上がる事を願っております。