テーラーラトでは近頃ウィンドウペンの柄の
ご希望の方が増えております。
数年前まではよく見られた柄ですがチェック柄の
良さが見直されてきたのかもしれません。
チェック柄は柄の大きさも様々ですがウィンドウペンは
中間的な大きさで日本人の体格にもバランス良く
合うと思われます、
縦縞の柄よりも遊び感覚がありますが比較的落ち着いた
雰囲気も持ち合わせていますので以前はビジネスにも
良く着られていた柄の一つです。
季節を問わずラトには沢山のウィンドウペンのストックがございますので
ご興味のある方は一度ご覧になられては如何でしょうか。
無地を中心に着られていた方も意外と新しい発見があるかもしれませんね。
暖かい季節を中心にお奨めなスーツ地をご紹介
させて頂きます。
画像に写っているのはスーパー120'sをベースに
ホーランド&シェリー社が開発したTeclanaという
ケミカル繊維を30%配合したスーツ地になります。
このTeclanaは風合いがとても良くてカシミヤのような
ヌメリ感があり今までのような化繊のイメージが全くと言っていいほどありません、
また防皺性にも優れていまので上質ながら実用的なビジネススーツいう感覚の新しいジャンルのスーツができそうです。
生地の織りとしてはウーステッドタイプの平織りの物から
ツイル地や摩擦に非常に強いキャバリーツイル、
盛夏に向けてリネンを45%配合したスーツ地もあります。
とりわけ平織りの物は上質な光沢のある風合いと
実用的な耐久性を持った希少な部類に入る生地で
3シーズン用をお探しの方には特にお奨めでございます。
前回に引き続き春夏の新入荷しましたお奨めの
スーツ地をご紹介させて頂きます。
今回は以前から定評のある伝統的な手法で
作られ実用的にも向いているものです。
1枚目の画像は過去にモヘアトニックとして親しまれていた
モヘアを高配合した3PLYモヘアと呼ばれる
3シーズンに適した生地になります。
この生地は昔の織機と同等のスピードまで落とし、
重厚感と膨らみのある仕上がりになっています。
メーカーはモヘア素材を得意としているウィリアム・ハルステッド(英ミル)で
かつてのドーメル・トニックと非常に似織りになっています。
他にはない独特の堅牢性と経年変化を楽しめる
生地としてお楽しみ頂ければと思います。
続きまして2枚目画像はマーチンソン社(英ミル)が開発した
フレスコと呼ばれている強撚糸の夏用スーツ地で
ザックリとした目の粗さが特徴的な生地です。
こちらも双糸と単糸を捻り合わせた3つ杢の腰が確りしながら
防しわ性を追求した3PLYの物と、
Z撚りの単糸2本を更にZ撚りで織り上げ,
織り目が粗く通気性に優れた2PLYの物との2種類があります。
どちらもウール100%で作られる代表的な夏生地になります。
ハイツイストで織り上げていますので、高温多湿な中でも皺にもなり難く
日本の夏に向いている逸材でお奨めでございます。