当店ストックのリネンジャケット地になります。
濃紺ヘリンボーンのイタリア製Tollegno 1900は
120年以上歴史のある織元で
世界中のデザイナーや高級ブランドにも供給している
イタリアらしい洗練されたデザインや風合いが特徴的です。
今回は当店ストック生地の中からpepper leeの
ヴィンテージ生地をご紹介させて頂きます。
pepper lee社は産業革命以来ブラッドフォードにて
厳しい目で品質の高い服地を集めてきました
歴史のある商社になります。
画像は当時質の高い原毛をゆっくりと織られた
贅沢なもので張り艶、腰がどれも高レベルで
非常に仕立て映えのするスーツ地になります。
ただ要尺が2.7mと当時の日本の仕立て屋の標準的な
長さなのでご体格の大きな方には向かないかもしれません。
今回はドブクロス織機等(低速織機)で織られた現在ではなかなか見られない
品質と拘りをもって作られたヴィンテージ生地を多数入荷しましたが一度に載せ切れないので一部をご紹介させて頂きます。
画像2枚目のスーツ地はロンドンの老舗マーチャントのウェイシールは気品に満ちた上質な風合いを得意としております、
この生地はシャークスキンのような織柄に腰のあるボリューム感で低速で織られた風合いが良く伝わってきます。
画像検3枚目はよく知られたドーメルのヴィンテージ。トニックでダークブラウンになります。
このトニックはかなりのボリューム感があり初期のものに近いでしょうか、
とても張りのある仕立て映えに仕上がるでしょう。
画像4枚目は今は廃業しましたテーラー・リトルウッドですが
かつては英国の名産地ハダースフィールドにて織られていました。
こちらはやや薄手ながら非常に腰のある確りした風合いが感じ取れます。
仕上がりは端正な装いで着るほどに愛着がわく一品となるでしょう。
今回はピックアップして3着分のご紹介でしたがどの生地も注文服全盛期に織られた申し分のない良さが伝わってきます、
生産性や効率よりも品質が勝る古き良き時代でした。
ちなみに近年では織機が進化して高速になり生産性や加工技術は上がりましたが
原毛の良さを残す事は難しくなっております。