モヘア混紡の生地ではとりわけ名品と
世界中で絶賛されたスーパーブリオは、
1958年にドーメル(マーチャント)が
満を持して市場に送り出しました。
純粋なキッドモヘアとウールを混紡した
この生地は独特の光沢と
手持ち感がありアフリカの某大統領は
スーパブリオで作った
服を1500着以上も保有していたそうです。
今回ご注文頂きましたこの生地は生産終了間際の
物になりました、
時代が変りデザインやセンスが変っても
素晴らしい仕立て栄えを与えてくれる
この生地は作る者にとっても充実感でいっぱいですね。
今から出来上がりが楽しみです。
まだ寒い日も続きますが春はもうすぐですね、
テーラー・ラトでも春夏物の生地に
入れ替えが進んでいます。
今回は珍しい春から夏ににピッタリな4PLYの
ビンテージ生地をご紹介致します。
春夏物に多く、生地目の粗いフレスコやポーラー生地
と言われ構成している糸は太くて撚りを多くとってあります。
捻りは少ないものに比べ多い物は丈夫になり強い張りが
出ると同時に毛羽が少なくなるので光沢も無くなってきます。
画像は入ってきたばかりのエドウィン・ウッドハウス(英国)のビンテージ生地で、4PLY(四つ杢織り)
の肉厚で仕立て栄えする一品です、生地の厚みに対して
通気性の良いので清涼性もいいのが特徴です。
市場では2PLYとか3PLY等複数の糸を
撚り合せて作られた生地ですが作るのに
原毛の量と手間が掛かり
コストが高くつくので
現在では生産量が少なくなってきました。
そんな中でもこの4PLYの生地はとりわけ贅沢で珍しい
物です、この1着分しかございませんのが
ご興味が有るようでしたらお早い目にお問い合わせ又は
ご来店下さい。
○スーツお仕立て総額:¥147,000~
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重みと張りが有って耐久性もあり存在感も増し、
光沢を避けたい方にも適していると思います。
近年グレンチェック柄の服も男女を問わず目立ってきました。
グレンチェックの生地の由来は、スコットランドのアーカートという地の谷間(グレン)で織られたところからついた名称です。小さな格子の四角形を交互に配することで、大きく格子を描き出しています。
昔から定番的な柄ですが品格が高くイギリスの王室にも愛用されてきました、近頃ではこの柄にウインドウペン等をミックスさせた複合の柄も良く見かけます。
また画像の生地は定番色のグレーと洒落たブラウンで英国のポーターハーディングからリリースしています。
これからの暖かい春には、このような軽快な装いが良く似合います、春が待ち遠しいですね。