遠目で見ると無地に近くて、近くで見ると柄が見える
スーツが出来上がりました。
このような生地をシャドウストライプと呼んでいます
が無地でも柄物でもないところが面白くて、
最近はお問い合わせが増えてきました。
生地はゼニアの清涼素材クールエフェクトを
使っております、写真のお仕立ては
ラトのフルオーダーベーシック(http://www.tailor-lato.com/ja/item/1/)でお受けしました、2枚目の写真は美しい上衿の登りと
ラペルのロール感も見ていただけます。
このスーツのオーナーは恰幅の良い方ですが
スマートに仕上るように型紙を操作しました。
ラトではマシーンのお仕立てに於いても
100%着る方の型紙を作り、それを元に
縫製側にも細かく指示を出しますので
良い着心地を得られながら
様々な体型にも格好良く着て頂けます。
本日は10年前に作られた春夏用スーツを
ご紹介いたします。
画像の物はテーラーロッジの260gのオールウールを
ハンドメイドで仕上げました。
完成以来、毎年着続けクリーニングも3回程しましたが
型崩れなく、ほぼ出来上がり時のまま維持できています。
よく仕立て屋では言われることですが(オーダーの服は
時が経つにつれて良さが出てくる)、また着る人にも
より馴染んで飽きが来ない。
ただおお手入れは大事なので着た後はハンガーに掛けて
ブラッシングをする事を毎回欠かさないで下さい、
手間はそれほど掛からないので習慣にすると
意外と楽しいものですよ♪
2枚目の画像は胸周りから腰にかけて
立体的なカーブのシルエット、
3枚目はラペルのコバ(淵)をハンドでステッチを入れ
て型崩れ防止と手縫いの味を出しています。
こんにちは、テーラー・ラトの波多野です。
今回はシャドウストライプの生地を使った
ブラックスーツのご紹介をさせて頂きます。
胸周りはややふっくらとさせたお仕立てで
程よい立体感を出しました、
2枚目の画像は近くで見たときの柄の見え方です。
シンプルで上品なストライプなので幅広い体型の方にも
良く似合います柄とお勧めできます。
3枚目の画像は上着の見返しに濃紺のネームと、
裏地にブラックシャドウのペイズリーを
使いました、表からは見えない所ですが
着る方が知りえるこだわりですね、
これもオーダーならではの醍醐味、
また近頃ブラックスーツのご注文が増えてきました、
中でも遠目では無地か無地に近い折柄の物
が多くなっています、
スーツの見え方を遠近使い分けるのも
面白い試みと思います。