注文服の手縫いによって仕上げられた服は
風格のある立体感が特徴の一つです。
上着は主に肩から腰回りにかけてになりますが
今回は出来上がった直後なのでハンガーに吊るした状態です。
注目はラペルの裾から上にかけて浮き上がったような
美しいロール感があります。
これは表地の裏側にある芯地との間に縫製職人が八刺しという
技法で処理を施していくのです。
また機能的には湿気や水分で芯地と表地の剝離を防ぐ目的で
入れる作業工程の一つにもなります。
昔手縫いの服が標準だった頃は当たり前のように入っていましたが
最近はコスト削減と合理化した機械縫縫製により
省略されている服も多く見受けられます。
ビジネスでご活用のスーツはファッションとしての
要素は少なく着る方が主役の服だとは思いますが
お相手に印象に残りやすいのは大事な要素ではないでしょうか。
近年コロナ禍以降ではカジュアル化が更に進んでいるようですが
スーツは相手に与える信頼感が高いのは変わりないようです。
普段はカジュアルを着ているけど重要な場面では
良いスーツが欲しいという方も当店でもご来店いただいております。
今回完成しましたスーツもビジネスのご要望でご依頼頂きました。
全体にバランスが取れ端正に見えるよう
各部を入念に調整しながら仕上げております、
今後もご活用頂ければ何よりです。
本日は久しぶりに春夏向きジャケットの完成
を掲載させて頂きます。
ホップサック調のジャケット地で軽くて
春夏らしい風合いが魅力的です。
ジーンズやコットンパンツにも良く合い大人の装いとして
引き立ててくれる1着です。
またこちらはアンコン仕様にもなっておりますので
肩パットも入もっていません、
手荷物にも便利でお気軽にお出かけ頂けるでしょう。