西洋に於いて約100年程前の平服フロックコートを
分解した写真になります。
現代のスーツやコート類に比べてもパーツの形状が複雑で数も多目であります。
また形状が複雑な分緻密な調整が必要なので
これから2回目の仮縫いに向けて縫いあげて行きます。
手間暇と完成までには時間が掛かりますが
優雅なシルエットと風格のある装いで仕上がりが楽しみです。
まだ暑いひが続きますがホップサック調の秋冬ジャケットが完成しました。
一例としてブラックウォッチンのパンツを組み合わせておりますが
ベージュ系やグレー系でも良く合う発色になります。
全体のシルエットはトラッドなもので落ち着いただだずまいを
目指しております。
裏地を極力省いた一重仕立てと薄い肩パット、
芯地も含めた柔らかい構造でお気軽に羽織って頂ける一品です、
今後も長年ご愛用頂けますと幸いです。


本日はロンドンの老舗マーチャントべイトマンオグデンの
スーパー160,sを掲載させて頂きます。
光沢感があり一部のイタリア生地によく似ておりますが
クラッシュな色柄出しと腰のある目付の良さで
実用的なスーツにも向いております。
重さは260g/m前後ですが数値以上に確りした感じが取れます。
非常に高級感のある仕立て映えと軽さが両立した良いとこ取りのスーツ地でしょう。