紺系の中でも奥深い発色のスーツが出来ました。
生地はフィンテックス(英)のマイクロヘリンボーンで
遠くから見ると無地に見え、上品な質感のスーツになりました。
またバストからヒップにかけてナチュラルでバランス良く
カッティングを施しました、
2枚目のバックからの画像も腰の辺りに沿うように
ラインが出ています。
ラトでは着る方の体の欠点を抑え、服のバランスと
着易さを引き出す事にも力を注いでおります。
冬物のお渡しも終わりに近くなってきました。
今回お選び頂いたジャケット地はラムズウール(子羊の毛)&
カシミヤで腰と柔軟性がある肉厚な風合いの物で
防寒性もあります。
水泳をされている方なので上半身の骨格が発達されていて
通常の服だと肩周りに負担を感じるとご相談を受けましたので
この辺りを重点的に調整させて頂きました。
スタイルもウエストの絞りを中心にナチュラルな
曲線で立体感を出すようにさせて頂きました。
Innes Chambersのチョコレートブラウンに軽い同系色の
チョークストライプが入った3ピースのスーツが完成しました。
仮縫いは体型により2回施す場合があります、
今回は1回目では十分ではなかったと判断しましたので
2回行いました。
フィッティングの仕方は人それぞれですが
ポイントを抑えながら慎重に作業を進めて行きます。
出来上がった時は着易くて腕が動かし易いと
ご好評を頂きました。
仕立て屋にとっては非常に嬉しいお言葉でした!
タイト過ぎずユトリがあり過ぎず、全体的にバランス良くすっきりとした出来上りを目指しました。
また上着の裾の打ち合わせはお好みで
閉じ気味に。
2枚目の画像のベストに使ったマーブルのような模様の
水牛ボタンもクラッシクな味わいで調和しました、
このようなフランネル系にもお奨めです。