モヘア混紡の生地ではとりわけ名品と
世界中で絶賛されたスーパーブリオは、
1958年にドーメル(マーチャント)が
満を持して市場に送り出しました。
純粋なキッドモヘアとウールを混紡した
この生地は独特の光沢と
手持ち感がありアフリカの某大統領は
スーパブリオで作った
服を1500着以上も保有していたそうです。
今回ご注文頂きましたこの生地は生産終了間際の
物になりました、
時代が変りデザインやセンスが変っても
素晴らしい仕立て栄えを与えてくれる
この生地は作る者にとっても充実感でいっぱいですね。
今から出来上がりが楽しみです。
こんにちは、テーラー・ラトの波多野です。
今回はシャドウストライプの生地を使った
ブラックスーツのご紹介をさせて頂きます。
胸周りはややふっくらとさせたお仕立てで
程よい立体感を出しました、
2枚目の画像は近くで見たときの柄の見え方です。
シンプルで上品なストライプなので幅広い体型の方にも
良く似合います柄とお勧めできます。
3枚目の画像は上着の見返しに濃紺のネームと、
裏地にブラックシャドウのペイズリーを
使いました、表からは見えない所ですが
着る方が知りえるこだわりですね、
これもオーダーならではの醍醐味、
また近頃ブラックスーツのご注文が増えてきました、
中でも遠目では無地か無地に近い折柄の物
が多くなっています、
スーツの見え方を遠近使い分けるのも
面白い試みと思います。
こんにちは、テーラー・ラトの波多野です。
今回は日頃よく縫製のグレードの違い、縫製工賃のお値段の違いについてお客様からご質問を頂きますので
当店の縫製の特徴について少しお話をさせて頂きます。
現在市場の縫製グレードには大きく分けて幾つかの
カテゴリーがあります、
下からパターンオーダー→イージーオーダー→
マシーンを取り入れたフルオーダー
→ハンドメードオーダーとなりますがパターンオーダーや
イージーオーダーは店によって
順番が入れ替わったりしますので大体の目安と考えて
頂ければ良いと思います。
また大方この順番は縫製工賃の違いとなっています。
元来テーラーがあまり取り扱っていなかった
パターンオーダーは主に複数のパターン(型紙等)を
注文主の体型に合わせて+-して微調整します。
メリットは着る方の体型をパターンに当てはめるので作業を早め
納期も短縮できます、パターンが決まっているのでシルエットも流行に
当てはめ易くそしてコストも下げられます。
デメリットはフルオーダーに比べると調整できる寸法に
限界が有ます、初めから注文主用に作られた型紙を使うフルオーダー
とは精密さが違うので何処かしっくり来ないこともあります。
またイージーオーダーもこれに準じています。
ラトではこれ等の妥協点を埋める為、よりパ-ソナルなマシーンやハンドを使ったフルオーダーに特化しています。
この両者は基本的に着る方専用の型紙を作りますので細部までの
寸法調整をすることが出来ます、そこから更に仮縫いを致しますので
お好みのシルエットやフィット性もより追求する事ができます。
以前はテーラーに注文する場合はほとんどがハンドでしたが
ラトではより多くの方にオーダ-服を楽しんで頂く為に
複数の職人が縫製箇所専用のミシン又は専用の機械を使った作業で
コストを下げたマシーンメードオーダーを取り入れました。
デザインも自由度が高くハンドメードと同じ注文形式を
取れますのでフルオーダーを試そうというビギナーの方には特にお勧めです。
そしてハンドメードオーダーは、フィット性は勿論、着ていて方周りや腕周りが
柔らかくて体に良く追従し、より立体感のある美しい風合いも出てきます。
またこれらの縫製グレードの差は中に使っている心地等のグレードも違います
から長年の使用により耐久性も変わってくるでしょう。
オーダーをお考えの方等は下からグレードを上げて行かれる
のも一つの選択方法ですが、縫製の内容を良く聞いてご自分が望んでいる事か
把握されてからお決めになるのも良いでしょう、
他にもラトでは今までの経験を通して色々な選び方もご相談させて頂いています。