近代化の中に伝統的な生地を生産するウィリアムハルステッド(英)から秋冬向けの新作スーツ地を新入荷しました。
太番手の梳毛糸で織られた生地は腰の確りした肉厚があるものですが表面がクリアカットと呼ばれる起毛の少ない
すっきりとした現代的な印象で柔軟性もあり仕立て上がりには着易くなっております。
また伝統的ではっきりとした柄が多く特に大き目のバーズアイは他の生地にはない特徴が良く表れています。
最近映画にもなっていましたが、
かつての英国の首相ウィンストンチャーチルに因んで付けられた商品名です。
チャーチルが好んで着ていた大き目の柄(特にストライプ系)には自信と誇りのような印象を与える服装に思えました。
インスタグラム:https://www.instagram.com/tailorlato/...
今年も秋冬にかけての新作生地を入荷しましたのでお勧めの一部をご紹介させて頂きます。
画像1,2枚目:これまで2双糸を使った生地は沢山ありましたが今回のドーメル(英)フィガロは
縦横2双糸使いによって腰のある安定感抜群の仕上がりになっております。
更にこの手の生地は硬くなりがちな風合いですがドーメル独自のフィニッシュ加工を施し
ソフトな風合いに仕上げております。
また艶を抑えて自然な光沢感になりますので光沢感を避けたい方にも向いているでしょう。
ヴィンテージ生地のような確りしたボリューム感と最新の柔らかいドレープ感のある風合いを両立した
良いとこ取りのスーツ地です、
開発には日本の卸元とドーメルが半年以上かけて試行錯誤を繰り返したそうで
理想的な秋冬物の生地の登場に期待が持てそうです。
画像3枚目:(ロロピアーナ・エレガンツァ)極細の厳選された
ウールとシルクを20%配合しておりますので上質な光沢感があります、
重さも260g/mとヨーロッパでは年間を通して着用可能ですが日本では盛夏を除く3シーズンといったところでしょうか。
画像4枚目:キャベンディッシュ社(英)は高品質なウールを使用している事で評判の高い名門です。
やや起毛感がありマットな風合いと吸い付くような極上の柔らかな風合いが魅力的です。
着心地も軽量であたりが柔らかくドレープの効いた装いをご希望の方には特にお勧めです。
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前々回に続きまして今回は夏に向いた新入荷モヘアのスーツ地の一部をご紹介させて頂きます。
近年では生地の風合いを出す製造技術も進化しましたので
お好みに合った生地をお選び頂くことも容易になりました。
モヘアの特徴であるギラっとした光沢感をご敬遠の方にも快適で素晴らしい仕立栄えをお楽しみ頂けます。
画像1枚目:日本の仕入れ元の要望により英国の老舗ミル(ボーワーローバック)が
オリジナル生地(メダリオン)を製作致しました。
あえて織機のスピードを落とす事により腰のある柔軟性とさらっとした手触りで
肌にまとわりつかない風合いを出しております。
そして当社のポリシーである妥協を許さない物作りはモヘアとウールの風合いを高度に生かす仕上がりになっております。
画像2枚目:英国老舗マーチャントのダグデールブラザーズにより控え目の美しい光沢感と
着易い伸縮性を持ち合わせたスーツ地を発売しました。
紡績時に出てしまう糸の毛羽を少なくして糸が均一でスムーズな事によりモヘア混紡の生地を織る段階で
起きやすい傷が出にくくモヘアが持つしなやかさが引き立ちます。
また南アフリカ産の最高級モヘアを使用している為美しい仕立栄えと動きやすい伸縮性はご出張等にもお薦めでございます。
画像3枚目:英国のミルに日本の気候風土に合わせて織らせたオリジナルスーツ地になります。
モヘアの無駄毛を無くし細かくよる事でモヘア生地でも柔らかく仕上げる事が出来ました。
特徴的な技術としましてスカーリング(洗浄と共に組織を収縮させ強度を上げる効果がある)や
皺防止加工を施した最高のモヘアフィニッシュで仕上げています。
上質なサマーキッドモヘアを使用している為夏にも涼しく柔らかい風合いで快適にお召し頂けるスーツ地でございます。